ムラのある街を飛び出して

関西で生まれ育った私が,東京暮らしを始める話。観劇記録が多めです。

髑髏城の七人 Season月(上弦・下弦)そのいち

上弦 … 2018-01-19 ソワレ
@ IHI STAGE AROUND TOKYO

下弦 … 2018-01-24 マチネ
ライブビューイング

髑髏城の七人 月 (K.Nakashima Selection)

髑髏城の七人 月 (K.Nakashima Selection)

上弦・下弦の髑髏城《月》、遂に登城してまいりました!

* 《風》の感想はこちら↓

私が観た日は、上弦に出ている渡辺いっけいさん・木村桃子さんが体調不良のため、出演者が変更になっていました(下弦のキャストとチェンジ)。

いっけい衛門を楽しみにしていた私は、劇場へ向かう電車の中で、公式HPを見て大絶叫です。
会いたすぎて震えちゃいました。カナさんの気持ちがあんなに理解できたのは、初めてかもしれない…。

あらすじはだいたいこんな感じ↓

燃え盛る、安土城天守閣。
そこに現れた謎の男は、織田信長の遺した“天魔の鎧”を手にとり、高らかに宣言した。

我こそが、志半ばで潰えた織田信長の後を継ぐ者であると。

かつて“天”を支えた一人の男は、炎の中で“第六天魔王”となるのだった。


時は天正十八年。
関東平野に漆黒の髑髏城を構えた天魔王は、武装集団《関東髑髏党》を率いて、暴虐の限りを尽くしていた。
天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は、天魔王を討ち取るべく、その首に金500枚の報酬を賭ける。

そんな折に、関東髑髏党に追われていた少年・霧丸を助けた捨之介は、野武士集団《関八州荒武者隊》の頭目・兵庫に連れられて関東一の色里《無界の里》を訪れる。
無界一の人気を誇る極楽太夫や、諸国流浪のやせ浪人・狸穴二郎衛門、捨之介とは旧知の無界屋蘭兵衛など、奇妙な縁に操られ、関東に集まる者たち。

総勢二十万の兵による、秀吉の関東征伐が今にも始まらんとするとき、関東平野に相まみえた蘭兵衛と捨之助、そして天魔王。

蘭兵衛と捨之助が抱える過去とは?
天魔王との因縁とは?

いま、天魔王の悪しき野望が明らかになろうとしていた。

以下、ネタバレ注意






2017年は花鳥風で様々な髑髏城が描かれてきましたが、《月》では新しい演出がまた盛りだくさん。

まず、天魔王の誕生シーンが追加されました!

スクリーンに“安土城天守閣”の文字が出てきた時は意味が分からなかったのですが、どセンターに配置されている“天魔の鎧”を見て納得。

《月》の第一幕冒頭では、本能寺で信長が亡くなった後、安土城に戻った“人の男”が、天守閣に残された南蛮物の鎧を手にするところから物語が始まっていきます。

今までの髑髏城でも、天魔王は「殿の遺志と鎧を託されたんだ!」と発言していましたが、本能寺から逃げる時に鎧を盗んで行ったのかなーぐらいにしか考えてませんでした。
でも、あんないかつい鎧では目立ちまくる(今回の鎧は黄金色で派手な装飾付き!)うえに、下手すれば信長が逃げ出したと間違われかねないですよね。

その点、今回の《月》のように、安土城に残された鎧を奪い取るために天魔王が火を放ったのであれば、誰が安土城を焼き払ったのか?という史実上の謎も解決されます。

信長が最も天に近づいた場所=安土城天守閣こそが他化自在天(第六天)だという解釈も、さすがだな〜と思いました。

“人の男”は、自らを“第六天魔王”と名乗っていた信長公の鎧を纏うことで、天魔王になっていきます。

今回も、第二幕の冒頭にあるはずの敦盛は省かれていますが、代わりに第一幕冒頭で天魔王様が舞います。魅せます。曲もダンスも格好良いです!

台詞と『天魔王誕生』という曲にのせて、六欲天の説明がされますが、これが後々大きな伏線となっていきます。

それにしても、《月》なのに月見酒のくだりがないのは残念ですね。修羅天魔でも省かれてしまうのかな。
なんにせよ「六欲天を、ご存知か?」と言いながら登場する《月》の天魔王様は素敵ですので、ご期待を!

そして、沙霧(女)が霧丸(男)に変更されました。
それに伴って、混乱する沙霧が捨之介を“刺す”場面がなくなっていたり、二人の関係性が今までとは変わっていたりします。

捨之介と霧丸を見ていると、まるで兄弟のように親しげで、この設定はこれで良いかもなーと思いました。

その他にも、極楽太夫と兵庫・蘭兵衛に年齢差があったり、おっとうの武器や斬鎧剣がパワーアップしていたりと、魅力たっぷりの4時間。

長くなってまいりましたので、キャスト陣に対する感想は、次回に持ち越しさせていただきます!