舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』感想
2022-07-23 マチネ
@ TBS赤坂ACTシアター
初演から待ち続けること6年。
舞台ハリポタ、ひっそり観てきました。
ちなみに、ロンドンのハリーポッター・スタジオツアーへ1人で行ってしまう程度にはハリポタ好きだったりします。
(パリでお世話になっていたホストマザーに、現地で撮った写真を見せたところ
「館内の様子がこれで全部分かるわ! もう私はスタジオに行かなくても大丈夫ね!」と大笑いされました)
日本に輸入されるまでの流れを
ざっとまとめると↓
劇場で演じられるまで、一切本編の内容が明かされないままで、かつ“前編と後編を2本の芝居で見せる2部制”という異例の体制がとられており、原作の内容を知る人も知らない人も、どのような作品なのかと心を弾ませていた記憶があります。
そして、日本で「特別リハーサル版」と題された脚本が発売されたのは、同年11月。
それまでの数ヶ月間、「呪いの子」の内容が話題に上がることはほとんどありませんでした。
なぜなら、舞台の制作者や原作者のJ・K・ローリングの呼びかけによって「#KeepTheSecrets」という運動が行われていたからです。
彼らは 『物語を自ら読み進めることで得られる高揚感や衝動を、生の舞台でも感じてほしい』 との考えから、劇場へ訪れた人に対して、なるべく内容を明かさないようにとお願いしたのでした。
このスローガンは、ニューヨークやメルボルンといった他国での「呪いの子」公演にも広がっていきます。
秘密は固く守られ、舞台を観た人たちも、詳細を語らぬ状態でSNS等に賛辞を載せるようになっていきました。
そして2022年、満を持しての日本上陸。
日本には2部制の前編を第1幕、後編を第2幕とするニューバージョンが輸入されました。
私が観た回のハリー役は藤原竜也さん。
劇場で見るのは劇団☆新感線の「シレンとラギ」以来です。
なぜ藤原ハリーにしたのかというと、藤原さんは9末までしかハリーを演じないとの情報がチケット発売前から出ていたためです。
結果として、ものすごく原作のハリーを彷彿とさせるハマり役だったな〜と感じたので、とても良かったです。
ハリー役に限らず、他のキャスト達の演技もいつか観に行きたいと思っています。
石丸ハリーなんて写真だけでも激シブだし、向井ハリーは頭身やばすぎません??
* 向井さんの素敵蘭兵衛の記事はこちら↓
以下、日本の劇場では “KEEP THE SECRETS” の
掲示を見かけませんでしたが、念のため詳細の記載は控えています↓
実際に観た感想は『劇場という狭い空間に、あの世界観をよく詰め込むことができたな!』でした。
圧倒的な演出の数々と
巧みに練られたストーリー展開。
故意的な早口を含め、あの怒涛のスピード感でも観客を置き去りにすることなく最後まで引っ張っていく力を持った、安定感のあるカンパニー。
そしてなによりも、最終巻の続きをライブで観ることのできる喜び!
加えて各キャストに小道具等、色々と再現率高すぎでした。
特に美山加恋さんのマートル! 映画から抜け出してきたのかと思うくらいそのまんまで、めちゃくちゃビックリしました。
惜しむらくは日本に2部制の舞台が輸入されなかったこと。色々カットされているんだろうな〜。
未就学児は入場不可とありますが、おどろおどろしい演出もあるので、小学生の子どもが見たらびっくりするかも。
(ユニバの「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」に乗れる子なら問題ないかな?という感じです)
「炎のゴブレット」と「死の秘宝」をさらっていくと理解が深まると思うので、今後観に行かれる方は是非✌️
*もうひとこと*
舞台の重要な鍵を握る逆転時計(タイムターナー)の初登場は「アズカバンの囚人」だったりします。
映画版も楽しいので、手軽に復習したい場合は映像もおすすめです。
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